新着情報 講演番号第32

講演番号32回 講師 鶴田裕一 「さざれ石の巌となりて」から考察する日本国家の成立について

さざれ石(細石)つまり小さな石が、大きな岩(巌、いわお)と成ることがあるのだろうか。国歌にあるこの文言について皆さんはどう考えられるだろうか。
現在、神社には、地中奥深くで高温と高圧によってこれまで人々の目には触れなかった岩石が、「細石」という名の下に設置されている例を多く見ることができる。
しかし、地中深く埋もれ、これまでは見ることができなかったものである。
これを「細石の巌となりて」と考えるのでなく、従来から人々の目に触れ、神社等に設置されていたものと考えるべきなのではないかと思う。
いかがであろうか。
今回は北部九州等に点在する「細石と巌」と考えられる例を見ていただく。
そして、そこに秘められた人々の願いを探ることとする。
なお、前回考察した「邪馬壹国」と「邪馬臺国」の読み方についても触れた。
結局、「壹」と「臺」は形が似ているから間違えたのではなく、音が同じなので違う字を使ったということなのである。
どちらも「い」と読む。誰も間違っていない。
「やまいこく」と読むべきなのだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。